小学校の6年生の授業では、総合学習のカリキュラムが盛り込まれています。租税教室もその一環です。
推進協議会では、中学生向けに中小企業における職場体験。税に関する書道展や作文・税の標語を発表する場の提供、などなどを行っています。税理士会では、小学校、中学校から高校生そして一般向けに開催する租税教室への講師派遣を担っています。
国や地方公共団体の財政支出の面では、公立の小学校や中学校では、授業料はいくらくらい掛かるのだろうか。税金で維持している公共施設にはどのようなものがあるのだろうかという、税金の使われ方のお話しをします。
もしも税金のない世の中だったら、どれほど楽なのだろうと思うかもしれません。が、そんな世の中が現実になるとお巡りさんがいないので、泥棒が蔓延するかもしれません。火事があったときには、消防車や救急車に来てもらったら、その経費をいくら払うことになるのでしょう。などなど、結構大変なことになるのです。
一方、その国などの収入面では、税金の仕組みは誰が決めているのか。小学生のみんなが例えばチョコレートを買って、商店に消費税を払ったら、どのようにして国の収入になっていくのか。
街の商店(会社も)は消費税の申告を税務署に行い、その税額を金融機関で納税するとそのお金が日本銀行(お金の管理をする機関)に集められる。というようなお話しもします。
税金の仕組みを変えようとするときは、租税法律主義に基づいて、国会議員が審議をして決めますが、その国会議員は選挙で選ばれますから、衆議院や参議院議員を選ぶ選挙には大人になったら必ず行って、権利を行使してください。そんなお話しもさせていただいています。
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